先週の金曜日から昨日まで飛騨高山、白川郷、下呂温泉、郡上八幡を巡る旅に行ってきた。その場所、その場所で美味しいものはたくさんあったけれど、特に印象に残ったのが高山の「樽平」という居酒屋さん。もともと、知り合いからおすすめと聞いていたお店だったけれど、丁度街をぶらぶらと歩いている時に「おっ、このお店良さそう」と思ったお店がその樽平、だった。
暖簾をくぐった先にあった風景、雰囲気に、より一層期待が高まる。カウンター席に座って、まずはお通しで生ビールを一杯。今回は東京から高山まで車で約5時間かけて行った。遠かった分、到着した時の達成感があって、その達成感でよりビールがうまく感じられた。さて、とメニューを眺めてみると「迷ったらまずこれです」と書かれた、「ざいご盛り」というのが目についたので注文させていただいた。
地域の郷土料理がいくつか盛られた「ざいご盛り」。それぞれ美味しかった。(特にぜんまい、好きだ。)
「今日はとても良い天然の鮎が入ったんだ」、と聞いたら。
塩焼き。焼きたてで熱々の身はとても柔らかく、香ばしく、塩の加減がちょうど良く、とにかく美味い。鮎ってこんな美味しかったんだ。頭から尻尾まで、また骨まで全て食べてしまうくらいに、本当においしかった。
合わせて飲みたくなる、日本酒。まずは飛騨の地酒を飲み比べてみる。その地域、地域によって様々なタイプがあるのが日本酒のおもしろいところ。全体的にすっきりとした印象の飛騨のお酒。
お酒のメニューをみた時に、高山なのに「秋田銘酒?」と思いながらも、やはり東北のお酒が好きだから新政を頼んでみた。話を聞いてみると、女将さんが元々秋田出身とのこと。(しかも、大館能代の近くということで、先日出張で行ったばかりだったから、とても話が盛り上がった。結婚した旦那さんが高山出身で、こちらに引っ越してきたらしい。「騙されたのよ」と、いう笑顔が素敵だった。)新政、一白水成、阿櫻に刈穂、まんさくの花どれも全て美味しかった。「やっぱり秋田のお酒、美味しいわよねえ。」そんなに秋田の日本酒を飲んでいたからか、「いぶりがっこ、あるよ。食べる?」と。まさか、と。嬉しすぎた。まさか岐阜の高山でいぶりがっこを食べることができるとは。しかも相当、良いいぶりがっこ。
ぶりかま塩焼きもまた美味しかったなあ。最高。
サービスで頂いた塩辛も絶品。ご馳走様でした。
夜六時頃からお店に行って、約3時間程食べて飲ませてもらった。居心地も良かったし、とても楽しかった。夜九時になって、〆に行った「麺屋しらかわ」の高山ラーメン。濃い目の醤油味に、細めの縮れ麺。これが、まあまた最高だった。高山、好きな街だなあ。また、1つ好きなお店ができた。
樽平
住所:岐阜県高山市総和町1-50-6
電話:0577-32-5490
営業時間:17:30〜23:30
定休日:日曜