美味しい「水餃子」を食べることができるお店があると聞いて、家のある不動前から職場の桜木町へ向かう途中、新丸子駅で途中下車をした。駅から歩くこと5分程でお店に到着。中を覗いてみると満席だったので、順番待ちの紙に名前と電話番号を書いて、近くで待つ。約10分程で連絡があって、お店の中に入った。
「すごく小さいのですがカウンターでもよいですか・・?」
見てみると確かにすごく小さいカウンター。想像以上に小さかったから少し驚きつつも、昔から狭い所とかは嫌いじゃないので、そのカウンターに腰を下ろした。(後から気づいたけれど、調理風景や餃子が焼ける香ばしい「音」を目の前で楽しめるこの席はちょっと離れたテーブル席よりずっと贅沢かもしれない。)なんとなくアットホームでまだ入って5分程だというのにすごく落ち着ける雰囲気。これはきっと餃子もすごく美味しいのでは・・期待が高まる。「申し訳ないですね、狭くて・・」いやいや、こちらこそ忙しい時間帯に来てしまい申し訳ない。お店は2人の女性が切り盛りをしていた。互いに、「注文これであっている?」、「いや、焼きは入っていないです!」、「あれ、間違えた」、「あれがまだだ」、「ご飯、まだ炊けないわよ」、一生懸命なんだけれど、変に気取っていない正直なやりとりが微笑ましい。忙しくてもぴりぴりとした空気も無い。マイペース。メニューを見る。お店に入る前からもちろん水餃子を頼もうと思っていたが、焼も気になってきてしまったので、「水餃子定食」に焼き餃子をプラスでつけてもらった。そうして、まず最初に来たのが「焼き餃子」。
美味い。外側がカリッと、それから厚めの皮のもちもちとした食感が特徴的。ご飯と餃子、それからザーサイ。完璧な組み合わせだ。
そして、続いてやってきた本命の「水餃子」は焼き餃子同様にもちもちとした食感の皮を口に入れて噛んだ瞬間に上品な肉の旨みがたっぷりのスープが溢れてきた。なんだこれ、めちゃくちゃ美味いぞ。いくらでも食べれてしまいそう。
忙しそうなのに隙を見て「ドタバタしててごめんね。本当はもっとゆっくりお話できれば良いのに」と声をかけてくれた。どこから来たの?不動前、遠いところからわざわざありがとう。聞いてみると、お店はもう約16年ほどになるらしい。「焼きと水、どっちが好き?」と聞かれたので、焼きも好きだけれど、「水」が自分は好きかも、と答えると「良かった、うちのウリは水餃子だから」と笑顔で返してくれる。最初から水餃子の店なんですか?そう。水餃子が好きで?いや、中国では餃子といったら水餃子なのよ。なるほど、そうなんだ。
途中団体のお客さんが来店し、準備にどたばたしたので少し手伝いながら、デザートの氷激凌(ピンチーリン=アイス)をさっといただきお店を後にした。黒胡麻が濃厚で美味い。口直しにもぴったり。「美味しいでしょ。胡麻は体にも良いのよ。また今度是非ゆっくりしに来てね。ありがとう。」
餃子はすっごく美味しかったし、それ以上にお店の方の人柄が素敵で来てよかったなあ、と良い気分。880円の水餃子定食で、大満足。今度はもっと空いてそうなタイミングを狙って、誰かを誘って食べに行こう。夜早めに行って、餃子とビールっていうのも良いかもしれない。ご馳走様でした。
本格水餃子専門 瓦奉店
住所:神奈川県川崎市中原区新丸子町691-1 鈴八ビル 1F
電話:044-711-8948
営業時間:
11:30~14:00、17:00~21:00 (L.O.20:30)
定休日:月曜・第3火曜日
本格水餃子専門 瓦奉店 (ホンカクスイギョウザセンモンテン ガホウテン) - 新丸子/餃子 [食べログ]