「吉祥寺でおいしいカレーライスを食べることができる喫茶店があるのですが、どうですか?」、という誘いをブログを読んでくれている方からいただいて、たまたま時間が空いていたので人生初めて行ってみることにした『吉祥寺』。「住みたい街」としても有名な吉祥寺。実は今まで行ったことがなかった。どんな街なのだろう。アトレで待ち合わせをして、その方だと思う人に声をかけると、「え、女性じゃ無かったのですか?」と驚かれた。(時々あるんだけれど、このブログは女性が書いていると思われるらしい)まあそれはさておき、カレーだ。向かったのは「武蔵野文庫」というお店。お店に到着したらまだカレーが調理中だったので、カレーが出来上がるという12時まで街をぶらぶらと歩くことにした。
休日だったせいか駅の近くの通りはどこも人が多い。雑貨屋さんや洋服屋さん、美容室が多いなあ、というのが第一印象。賑やかで楽しそうな街。歩いていて飽きない。そうして、時間がちょうどよくなってきたので喫茶店へ改めて向かった。喉が渇いていたので、まずは「レモンスカッシュ」をお願いしてみた。店内で「レスカ」という呼ばれているのを聞いて、ああ喫茶店だなあ、と思う。
少し待って、カレーがやってきた。おお、美味そうだ。大きなじゃがいも、適度にほぐれたチキン。さてさていただきます。食べてみると、ルーはさらさらとしていて、辛さもそれほどでもないので、とても食べやすい。様々なスパイスの香りが次々と広がるから一口一口が楽しい。ボリュームもちょうどよい。静かな店内も、好きな雰囲気だ。喫茶店でカレーライス、これはなかなかいいもんだ。大満足。
御馳走様でした、カレーを頂いた後、少しゆっくりしてから店を出た。その後には吉祥寺の有名な通りをいくつか案内してもらった。一人で歩くのも楽しいけれど、誰かとあるくというのも新鮮。一人では気づかなかったようなことに気づけるし、会話をするのも楽しい。途中、気になる小道を見つけて進んでみると、小さなギャラリーがあった。
ギャラリーのある二階から先ほど歩いた道を眺めると、また違った景色が見えた。それにしても良い天気。
通り過ぎたこの通りがすごく気に入った。古い住宅の向かいにはフランス料理屋さん。こういう生活感がある通り、風景に惹かれる。
「若林シャツ」ではオーダーメイドのシャツを作っているよう。いつか、お願いしてみたいなあ。
こんな風に行列のできるお店もいくつかあった。
ここらへんは飲み屋が多くある通りだそうだ。夜、また来てみたいなあ。きっとすっごく楽しいのだろう。それにしても吉祥寺は小さな通りがいくつもあり、きっと一人だったら迷ってしまっていた気がするから、案内をしてもらってよかった。
鯛焼きに並ぶ人々。おふくろ屋台。
近くまで来たのでとりあえず行ってみることにした「井の頭公園」。これが嬉しい誤算というか、今回吉祥寺をぶらぶらしてみた中で一番気に入ったスポットになった。やはり自然が多い場所が好きなのかもしれない。
もう少し早い時間に来たらもっともっと気持ちよさそう。ビールを飲みながら、池を眺めて、ちょっと何かをつまみながら。好きな本を持ってきて、一日中ゆっくり読んだらきっと最高に幸せ。
15時半。Google Mapによると家まで3時間はかかるようだから、そろそろ帰らねば。駅前で別れて吉祥寺を出て、不動前の自宅に向かって歩き始めた。しばらくずっと井の頭通りをまっすぐと進めばよいらしい。これでもかってくらい、ずーーーっとまっすぐ進む。
しばらく歩いているうちに暑くなってきたから薄手のジャケットを鞄にしまい、Tシャツになって歩き始める。気温は二十度くらいだろうか。風が気持ち良い。喉が渇いてきたから、少し立ち止まり桃の缶ジュースを自動販売機で買って飲んだ。吉祥寺から離れれば離れるほど徐々に人が少なってきた。杉並区に入った。住所としては松庵二丁目。ここらへんはずっと左右に住宅街が並んでいたから見どころはあまりない。
そのうち「宮前五丁目」なった。それにしてもこの通りは車関係のお店が多いなあ。ディーラー、教習所、部品屋さん、ガソリンスタンド。
途中には山崎製パンの工場もあった。この工場を通り過ぎると、環八通りが横に伸びていた。住所は高井戸東3丁目になった。
「春夏秋冬」とおもいきや、「春夏冬要」。名前の由来が気になる。まだまだずーーーっとまっすぐ歩く。
ようやく(それはもう本当にようやく)「永福町」についた。なんとなく、住みやすそうな気がした。色んな所を歩いていると自分の好みの街の雰囲気がわかってくるような気がする。
都心に近い立地でありながら、どこかのどかで穏やかな雰囲気のある街、永福町。駅ビル完成に伴い、商店街などが取り組んでいる街の活性化にも期待したいところです。
まだまだずっとまっすぐ。
おお、いい眺め。少し休憩。
和泉二丁目の公園。
ついに、友人の家もある明大前の辺りまで来た。
松原。中々良い感じの細い路地。そうそう、こういう通りを待っていた。楽しくなってきた。住所は世田谷区になった。
この踏切が本当長かった。
「羽根木」という住所になった。住宅街。祝日の夕方、この時間の住宅街だけは歩いては行けない、というのがこの日学んだこと。美味しそうな夕食の香りが次々と襲ってくるから。
そしてこの羽根木で見つけたのが、
この通り。ごく普通な住宅街の途中に現れた、素晴らしい風景。急にがらっと違う空気が漂う通りになっていた。
調べてみたら、「羽根木インターナショナルガーデンハウス」というらしい。思わず住みたくなったので、すぐ調べてみたものの、賃料は高いしそもそも空室が無かった。残念。それにしても魅力的な場所だ。いつか住んでみたいなあ。
羽根木インターナショナルガーデンハウスは、世田谷区羽根木公園からほど近い場所に位置する全3棟で構成されるテラスハウス形式の集合住宅です。
「中丸橋」という橋を渡る。だいぶ日が暮れてきた。
まさかあの遠くに見える建物は中目黒のアトラスタワーじゃないか。ゴールを少し感じることができて、嬉しくなる。時計を見るともう18時。
この新代田駅のすぐ近くにあった「鳥起」にはほぼ、心だけなら入りかけたと言っても過言でないくらいに惹かれたが、まだまだ家が遠いから我慢。つらい。ビールでいくつか串焼きいただいたらどれだけ幸せだったことか。
ついに「下北沢」。個人的に学生の時に住んでみたかった街だ。いよいよ暗くなってきた。
あ、まさかあのマークは、と思って近寄るとついに見つけてしまった「銭湯」。この日、吉祥寺を出るときは必ず銭湯寄りたいと思っていたけれど、思いの外時間がかかってしまい、所要のために19時までには家に到着したかったので諦めていたのに、こんなに偶然見つけてしまったらしょうがない。決めた、用事は別の日にしよう。
こじんまりとした銭湯はそれほど混んでもなく、ゆっくりと楽しめた。お湯の温度もちょうどよかった。ああ幸せ。
一度腰を下ろすと動きたくなくなる。でもまだまだ家は先だから、10分休んで出発。風呂上りに歩くとせっかく汗を流したのに、とも言われるけれど風呂上りに外の風にあたるのが好きだから、やめられない。気分さっぱり。もう7時過ぎたから用事は別の日で良いや。とことんゆっくり歩こう、居酒屋にも寄っちゃおう。
このあたりも緑が多く、住みやすそう。銭湯も近いし。静かだし。
池尻大橋方面に歩く途中。道の先に徐々に大きなビルが見えてきた。この小さな川沿いのマンションも良いなあ。川のせせらぎの音、草の香り、虫の鳴き声が心地よい。
せせらぎのゴール。「みどりの散歩道」という通りだったようだ。このエクセルシオール、夜作業するのにぴったりそう。ということで、ついに目黒川。ここまでくればあと、少し。長い歩き旅、終わりが見えてくると嬉しいような少し寂しいような。
ついにこんな大きな通りにやってきた。夜の飲食店から流れる美味しそうな香り。
中目黒に到着。軽く飲んで帰りますか、と向かったのは「アカベコ」。
ホタルイカを肴に、日本酒をいただく。もう「夏酒」の季節。
夏酒とはそれぞれのメーカーが商品のキャッチコピーとしてうたうもので、夏酒に厳密な定義はありません。しかし、全体的にはフレッシュでスッキリと飲みやすい味わいの日本酒であることが多いです。特に香りの高い吟醸系の日本酒や生酒などが夏酒として販売されることが多いですね。
1時間くらい軽く飲んだ。久しぶりに行ったけれどやはり良いお店だなあ、日本酒好きなのを察してくれていろいろサービスで色んなお酒を少しずついただいてしまった。御馳走様でした。よし、家までもう少し。
ということで不動前の家に到着。今年一番長く歩いたなあ。家に帰って歩数計を見てみると約4万歩。距離的には15、16㎞。よく頑張った、自分。楽しかったし達成感も抜群。そして、この日はすごくよく寝れた。さて次はどこを歩くかな。