昨日は夕方、家から歩いて銀座まで行き、夜は前々から行きたかった黒猫夜さんが開催する「單欒(だんらん)」というイベントへ。
黒猫夜で開催される中国酒を楽しむ宴。日本において食卓での憩いの様子を表す「団欒」と中国貴州の酒遊び「単碗」を合わせた造語。これまで白酒飲み放題の会や黄酒チャートを作成しながら各地の郷土料理を楽しむ会など毎回内容を変えて不定期に開催。
黒猫夜さんは、以前別のイベントに誘ってもらって以来好きな中国郷土酒、郷土料理のお店(銀座店、赤坂店、六本木店がある)で、しかも8回目という今回は、同じく好きな代々木八幡のポルトガル郷土料理店クリスチアノさんとのコラボレーションする会ということで非常に期待が高まる。
メニューはこのように黒猫夜の料理にはポルトガルワインを、クリスチアノの料理には黄酒を合わせるスタイル。料理名を見るだけでもう楽しい。
ポルトガルワイン7種(1種自家製ハイボール)×黒猫夜の郷土料理7品、黄酒7種×クリスチアノの郷土料理7品。そしてさらにクリスチアノ&黒猫夜のコラボ料理1品にポルトガルワインと黄酒1種ずつをお楽しみ頂きます。全酒16種、料理15種!
(イベント概要より)
マデイラハイボールで乾杯。独特な香りが面白い、後味爽やかなハイボール。
お通しは、羊つくねの串焼。久しぶりに食べる羊肉。この香り、やはりいいなあ。
すぐさま、黄中皇(ファンジョンファン)10年、百吉納(バイジー)、女児紅(ニューアルホン)10年、ヴァスコ・ダ・ガマ ヴィーニョヴェルデ 白、レイト ボトルド ヴィンテージ ポート、ソアリェイロといったお酒も次々運ばれてテーブルの上はお祭り状態。
お酒と一緒に前菜もどんどん運ばれてきて、真イワシの生アンチョビと林檎、
ライム鶏のパクチーサラダ、山羊とクラゲの魚香和え、芝海老潮州風冷菜、
アオナの南蛮漬け モーリョベルデ(モーリョベルデとは、パセリ、アンチョビ、ケッパーが入ったソースとのこと)。
もうどの料理もお酒も初めてのものばかりで嬉しい発見の連続で楽しい。中国やポルトガルの郷土料理、お酒は全然詳しくないけれど、新しく知る味、しかも美味しいということでシンプルに楽しめた。特にこの羊チーズの冷たいパッパアソルダ美味しかったなあ……。ちびちび食べながらお酒が進んで、良い気分。
前菜の後は温菜となり、この子豚の丸焼きも香ばしく肉肉しくジューシーで、最高。
それから豚血と糯米のチョリソとパインアップル、
天然蛙と雲南キノコの澄ましスープ、
サワラの福建紅麹焼き。全部好みだ。
主菜は2品。とっても美味いみだれ鶏 いろいろ鴨のスパイス炒めと、
この牛内臓モツとホホ肉の辛煮込み。この煮込みは今日だけの特別メニューということだけど、本当美味かった。またいつか食べたいな。
最後は、バカリャウちまき。クリスチアノさんの自家製バカリャウ(タラの塩漬けの干物)と、黒猫夜のちまきの完璧なコラボレーション。
デザートは玉子タルト新味。外側はカリッとしつつ中はとろけるタルトは、生姜の風味が爽やかでいい〆に。
最初から最後までひたすら料理は美味しいし、たっぷりお酒が飲めて幸せだった、初参加の「單欒」。また次回も行けたら行きたいな。お店の方々による料理の説明もわかりやすいし、もてなしも素晴らしくってとても楽しい夜だった。
久しぶりに黒猫夜へ行ったらやはり好きなお店だ、と感じたので今回急遽来れなくなってしまった友人を誘って、また近々普通に夜飲みに行ってみよう。今の季節は、茎せろりと牛モツ辛煮込みなんてあるのか。絶対美味しいだろうな。