以前から好きな新橋の「酛」が偶然勤務先のオフィスのすぐ近くへ移転したということで、初めて行ってみた。もう結論としては、やはりただひたすらに素晴らしいお店であって帰り際に8月分もとりあえず予約してしまった。今回はコース料理をお願いしていて、まずは車海老のブイヤベース、鰹のづけからはじまり、
畑のサラダ。18ヶ月熟成というミモレットがたっぷりで、瑞々しくて、こんな美味い野菜ってなんなんだ…ってもうこの時点で既に最高に幸せを感じながら、
ビールの後に日本酒へうつった。今回は先月に北信濃へいったメンバーでの反省会だったということで、長野のお酒をお願いしたところやってきたのがこの「川中島 幻舞 純米大吟醸 drop collection」。
これは今年飲んだ日本酒の中で間違いなく最も驚いた一本になったんじゃないかと思う。もう香りはとにかく複雑なんだけれども、ただただ品が良く「洗練」という言葉が似合う。感激した一本。ラベルも写真じゃ伝わらないけれどホログラムになっていて美しく目でも楽しめる。素晴らしい…。なんだこの「高級」なお酒は…と思ったんだけれどブログにも「高貴な香り」と書いてあって自分の感想もそんなに間違って無かったようで安心。
長野県最古の酒蔵・酒千蔵野の人気銘柄「川中島幻舞」 その幻舞シリーズの中でも極々少量出荷の限定酒がこの「ドロップ コレクション」なり。山田錦を35%まで磨き込んで醸すスペシャルな純米大吟醸雫酒!搾った後も「機が熟す」まで数ヶ月低温貯蔵されておりました。このお酒のラベルはホログラムのように 角度を変えると様々な色合いを見せてくれます。 味わいも同様に色々なテイストを感じる事が出来ます。高貴な香りと甘味、なめらかで奥行きある旨味を存分に味わって頂きたいものです。
料理。お造りは胡麻の風味が夏らしく。
葉唐辛子と雲丹ととうもろこしと太刀魚というこれまたこれだけでお酒がどんだけ進む(進ませる)のだろうか…という一皿。山椒の葉の辛味がアクセント。ああ、完璧だ。
久しぶりの智則。
柔らかい伊達鶏の後にホタテの酒蒸し。
このまんさくの花の愛亀ラベルも素晴らしかった…。亀、可愛い。
初めて「愛山×亀の尾」に挑戦した年は、中々の手ごたえがありましたが、翌年は愛山の入手量不足のため仕込むことが出来ず。必ず造ると決めて製造計画を組み、愛亀ラベルの企画を温めてまいりました。亀ラベルの主役はやはり亀の尾ですので、麹米を当初の愛山から亀の尾に変更し、全体的に亀の尾主体の配合にチャレンジ。亀の尾の力強い酸味の中に愛山の甘みがほのかに感じられる、絶妙な一本に仕上がりました。
フロマージュ・ブランと桃のペーストはデザートのようなんだけれど日本酒と合うこと。
いいタイミングで、大好きな宮城のお酒…日輪田。グッと来るキレの良さは夏らしくやられる。非常に気に入った。濁りながらのこの風味はずるい。これはもう毎夏飲みたいなあ。
夏に楽しむ酒として酒質設計されているこのお酒は酸味が印象に残る山廃純米酒。 オリが絡む微微発泡のフレッシュなお酒です。 山廃特有の酸味を前面に出すことで、さっぱりとした飲み口に仕上げられています。さわやかな甘みが可愛く主張しながら酸味に乗っていてクドさがない。口中でのスピード感あるキレのよいお酒、若干の渋もナイスアクセントです。
椎茸肉詰め。なんだなんだこの美味しさは…。
麦豚&ザワークラウト。
スーパーくどき上手はやっぱり好き。
酒米はこれ以上磨けないだろうという限界精米30%に挑戦です。 改良信交はかつて山形県唯一(かつ秋田県第一号)の酒造好適米でしたが、新品種の台頭で生産がほぼ途絶えました。 亀の井酒造はこの酒米を4年をかけ復活、上品な果物の香り、五味の調和のとれた貴品ある米の旨みが印象的な見事な逸品に仕上げました。 くどき上手シリーズ中、最高精米を誇る究極の美酒、まさにお米の芯を味わう醍醐味です。
アオダイおかき揚げ香味干し海苔餡。次々と来る料理の1つ1つが本当素敵。
〆は松茸、鱧の炊き込みという贅沢なご飯。山椒のピリッとした辛味が爽やかで最後にぴったり。
今回最後にいただいた日本酒が「町田酒造 特別純米55 美山錦 無濾過生原酒 限定直汲み」。ああ…確かに最後によい爽やかさ。
デザートは濃厚な白ゴマプリン。最後まで大満足。
ということでやっぱり「酛」最高。また来月を楽しみに仕事頑張ろう。
京橋もと (酛 )
住所:東京都中央区京橋2-6-13 イーストビル1F
電話:03-3567-7888
営業時間:17:00~23:30(L.O.22:30)
定休日:日・祝(不定休)