やはり旅は楽しいと感じた大好きな金沢の秋の夜
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約1週間前まで行っていた金沢出張。その内容は11月の頭に別で公開されるはずなのでいいとして「金沢」。最初に行ったのは大学生の時で、理由無く思いつきで友人のI君を誘って鈍行で向かい、着いたのが早朝(しかも真冬)だったからもう眠い寒いし…それにも関わらず新しく来た街っていうのは全てが刺激的で疲れがどこかへ飛んだような高揚感があった…。
そんな金沢に次に来たのは社会人になって4年目だったと思う。クアラルンプールでの勤務を終えて東京の新しいプロジェクトに関わる出張でまた冬の金沢へ。もう既に何度も来ている先輩がおすすめしてくれたお店がどれも美味しくて、一晩で気に入ってしまった。自分で開拓して「ここだ」と思った居酒屋さんにも出会った。そんな「金沢」での今回の出張は幸い取材が比較的早く終わって、能登方面へ行く余裕もあった。
能登半島の中央部に位置する七尾市は、豊かな自然と歴史、文化、風土、そしてそこに住む人々の人情に彩られたまちです。また、眼前に広がる七尾湾は「天然のいけす」と呼ばれるほど多種多様な魚介類が水揚げされ、市場には四季を通じて新鮮が魚介が並びます。新鮮な地物の食材を使った寿司を『すし王国能登七尾』では存分に堪能できます。
初めての七尾。金沢から約1時間半。友人とビールを飲みながらゆっくりと向かう。電車でビールを飲む、外の田園風景を見る、窓を少し空けて風を感じる。ああ旅をしてるな今、と幸せを感じた。七尾は、さすが「すし王国」と言われている街で、駅前で食べる回転寿司も値段の割に非常に美味しくて…白エビ、のどぐろ、新鮮なイカをこれでもかってくらいに、堪能。たくさん食べて一人あたり3〜4千円という料金に驚きだ…。
寿司を食べた後は隣駅の「和倉温泉」へ向かった。
七尾から和倉温泉駅に移動して、駅で観光案内担当の優しいおばちゃんにすすめてもらった「総湯」まで歩く中でたまたま見つけた足湯が絶景で、男二人で来る場所でもないよなあ…(っていうと金沢はそもそも男だけの旅向きでもないような…)と思いつつ、海を見ながらゆっくりとした時間を楽しむことができて幸せだ。ここでもういいんじゃない?思わずそう言ってしまうくらいどんだけ見ても飽きない景色が広がる…。
とは言いつつも、やっぱり総湯には行く。おっ、想像以上に綺麗。
結論から言うと、もう超良かった…。昼間、快晴。風は適度に涼しくて、露天は最高に気持ちよいな。(「飲めます」という源泉は飲んでみたらめちゃくちゃしょっぱくてうぇっとなるからおすすめしないが…)、温泉の後には、休憩スペースが広々としていて静かでごろごろする場所としてはぴったりだ。ファンタを飲んで畳に寝転がりながら天井を眺めてただただだらける…。隣には気持ちよさそうに寝るおじいちゃん、一生懸命ゲームをプレイするちびっこたち。平和だ。
総湯、気持ちよかった〜。温泉後の一杯。(瓶の自販機が珍しく思わず買ってみた。) pic.twitter.com/zRt4PssohB
— Taki (@Taki10_wg) 2016年10月2日
軽く寝てしまったくらいに、気持ちよくて駅に戻る前にはまだ時間があったので近くの海を眺めたりしてみた。周りには誰もいなくて一人海沿いにいると毎日忙しく仕事をしているのがなんなんだろう…というくらいに時間の流れが全く違う。仕事って、生活ってなんだろう。
金沢駅に戻り1日早く帰る友人と駅でお土産を買って、最後は駅ナカの居酒屋で、さっと食べて飲んで(結構)、20時前に別れて、ホテルに戻る。もう一杯やろう、と一人で店を探した。自分は金沢の朝(人が少なくて空気が清々しい)と夜が好きなんだけれど、特に夜は何を飲もうか…どんなお店や人に出会えるかな…と考えて新しい店に訪ねる、このちょっとした冒険の様な瞬間がめちゃくちゃ好き。三泊四日で海鮮はこれでもかってくらいに食べたので、無性にさっぱりとした何か(特にトマト系の何か)が食べたくなって片町、香林坊の周辺にあるイタリアンを覗いてみたりした。
「アロス」もいいかなと寄ってみると混んでいて、日曜日なだけあって中々やっている店が多くないなか、その中で見つけたのが「tapas y meson cuarta〜クアルタ〜」さん。店の中へ入ると丁度入れ違いで自分だけになった。カウンターでバーニャカウダを頼みながら、珍しくワインを飲む。いいなあ…この雰囲気。適度に酔っ払って、最後の最後の〆で頂いた「ペスカトーレ」がこれが、本当に衝撃的に美味しくて…今までパスタといったらペペロンチーノ、ボンゴレ、クリーム系など比較的「白い」ものが好みだったけれど、それが一気に変わるような一皿。ペスカトーレ最高か…。
宿に帰ってまた温泉に入って、寝て朝また温泉に。露天風呂で金沢市街を眺める。3泊4日の金沢旅。やはり旅は楽しいなあ…。新しい場所に到着した瞬間のわくわく感、帰るときの名残惜しさ。住んでいないからこそ感じるその瞬間だけだという限定感…というか。また来月もどこかへ旅行へ行ってみようかなあ。どこにしよう。
tapas y meson cuarta〜クアルタ〜
住所:石川県金沢市長町1-1-58
電話:076-256-1518
営業時間:18:00~翌1:00(L.O.30分前)
定休日:火曜日